顔面紅潮の副作用と降圧剤と高血圧による合併症リスク

高血圧の治療においては食事療法と運動療法が基本とされますが、それに加えて重要視されるのが降圧剤による血圧のコントロールです。生活習慣が原因となって起こる高血圧の場合には、食事や運動といった生活習慣を改善していくことによって徐々に血圧が正常値に向かっていくのが一般的です。しかし、高血圧の状態が長く続いていると心臓や血管、腎臓などに負担がかかってしまい、加齢に伴う機能低下も相まって作用すると、なかなか生活習慣の改善によっても速やかに血圧が正常域に入ってこないことがあります。そういった状態を維持すると合併症のリスクが高まることから、降圧剤を使用して血圧を正常域にコントロールするということが一般的に行われます。合併症のリスク回避に重要となるアプローチではあるものの、降圧剤を用いることによって副作用が生じることがあるのも事実です。高血圧は自覚症状を伴わないため、降圧剤を飲まなければ何も不具合はないのに、飲むことによって副作用による自覚症状が出てきてしまうというのは嘆かわしいことに感じるものです。よく用いられるカルシウム拮抗薬には顔面紅潮の副作用がよく知られています。顔面紅潮が起こるとそれ自体は害がありませんが、見た目にも顔が真っ赤に見えてあまりよい気分ではなくなってしまいがちです。顔面紅潮のような副作用が生じるリスクというのはどの治療薬にもあるものであり、ACE阻害薬の場合には空咳がでやすいことが知られ、αβ遮断薬では起立性低血圧が生じやすいことがよく知られています。こういった副作用のリスクこそありますが、高血圧で血圧コントロールをおこなわないことによる合併症のリスクの方が恐ろしいという観点から降圧治療が行われるのが一般的になっているのが事実です。

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