動脈硬化の回避に不可欠な降圧剤と血圧の数値管理

高血圧治療に用いられる薬は血圧を下げる作用がある降圧剤であり、カルシウム拮抗薬やβ遮断薬、ACE阻害剤やARBといった様々なものが用いられています。高血圧は生活習慣病の一つとしても知られており、糖尿病や脂質異常症などを併発している人も大勢います。また、腎臓の疾患や心臓の病気によって高血圧になっている患者も多く、その病態に応じて適切な降圧剤を用いて血圧の数値を正常域にいれるという治療が行われているのが基本です。高血圧は血圧の数値が正常域よりも高くなってしまっているという数値データに基づく病気であり、それだけでは自覚症状がないのが一般的です。そのため、降圧剤を使用する必要はないと考える人もいますが、高血圧の恐ろしいのはその数値的な現象ではなく、それに伴う合併症です。最もリスクが高いものとしてよく知られているのが動脈硬化です。動脈硬化は動脈の壁が肥厚してもろくなってしまう現象であり、高血圧との因果関係が示されています。高血圧になると血管の壁に高い圧力がかかるようになるため、それに耐えられるように血管が肥厚していきます。それによって柔軟性が失われていくため、刺激によって簡単に裂けてしまうような脆い欠陥になってしまうのです。こうしてもたらされた動脈硬化により、動脈がちょっとした拍子で裂けるようになってしまったり、血管が実質上細くなったことで血栓ができやすくなってしまったりします。それが心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患につながっていくことになってしまうのです。こういったリスクを下げるためには血圧を数値管理して正常域にいれておくということが重要であり、高血圧の患者には降圧剤が使用されるのです。

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