メカニズムの違う降圧剤の併用や保険加入の不便さ

高血圧になってしまうと不便に感じることはよくあります。合併症のリスクがあるために自覚症状を感じられなくても降圧剤を毎日飲まなければならないというのがその代表的なものです。特に血圧のコントロールがうまくできない場合にはメカニズムの異なる複数の降圧剤を使用することになる場合もあり、それぞれで飲むタイミングや飲み方が違う場合もあります。血管に作用して血管拡張を促すカルシウム拮抗薬や、レニン−アンジオテンシン系でアンジオテンシンによる受容体の結合を阻害することによって血管収縮の抑制などをもたらすことで血圧を下げるアンジオテンシン受容体拮抗薬のようにまるで異なるメカニズムの降圧剤があります。そういったものを組み合わせると降圧効果が増強されてより血圧が下がりにくい人でも血圧を安定させることができるようになるのです。しかし、多剤併用を行うと飲み方を間違える人も多いことから、メカニズムの異なる二剤を合剤にした医薬品も登場しています。そういった便利な薬を利用することでコンプライアンスを向上させるという取り組みが行われてきています。一方、高血圧になると意外に困ることになるのが保険です。生命保険などの保険に入る際には持病を告知しなければなりませんが、高血圧も告知しなければならないものの一つです。高血圧は生活習慣病に位置づけられており、合併症による死亡リスクも高いことから告知後に断られてしまう場合もあるのです。現在ではそういった持病を持っている人を対象として事業を展開する保険会社もあることから加入できる保険があります。一方、降圧剤を使って血圧をコントロールできていれば条件付きで保険に入れる場合もあり、様々な保険を比較検討する必要が生じるのが現状です。

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