降圧剤とグレープフルーツの飲み合わせについて

降圧剤は、それを服用することで血圧を下げる効能がある薬剤です。また高血圧が進行するのを防ぐことから、合併症発症を予防すると言う役割も担っています。降圧剤には様々な種類のものがあります。例を挙げると、カルシウム拮抗薬や利尿薬、β遮断薬やα遮断薬などです。カルシウム拮抗薬は、血管を拡張することによって血圧を下げると言うものです。利尿薬は、尿を多く出す、または回数を多く出すことによって、血中の水分量を低下させると共に、体内の余分な塩分を排出すると言うものです。β遮断薬は心臓のポンプ機能をゆるやかにする作用があり、α遮断薬は血管の収縮を抑える作用があり、それぞれの作用によって血圧を下げることが可能となります。どの降圧剤が選択されるかはその人の血圧の状態などによって異なります。また降圧剤とその人の体質には相性もあるため、後で降圧剤が変更されることも珍しくはありません。この中でグレープフルーツ、あるいはその果汁を使用したジュースなどとの飲み合わせについての配慮が必要なのは、カルシウム拮抗薬です。カルシウム拮抗薬が代謝される際に働く特定酵素があるのですが、この特定酵素の働きを抑制する物質がグレープフルーツには含まれています。もう少し詳細に紹介すると、グレープフルーツの苦味のもとであるフラボノイド類が、その物質に該当します。そのためカルシウム拮抗薬とグレープフルーツを同時に摂取したりすると、カルシウム拮抗薬の作用が強く出てしまう恐れがあると言う具合です。その程度が重くなると血圧が必要以上に、しかも急激に下がり過ぎてしまって、強いめまい、腎機能障害などが出てくる可能性もあります。グレープフルーツの皮に、この成分は特に多く含まれているため、皮ごと使用した果汁100%ジュースなどは特に注意が必要です。なおオレンジやレモンなどの柑橘類も、万全を期すのであれば避けた方が安心だとされています。

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